Jan 09, 2024 / 日本 / Corporate
年頭のご挨拶
2024年1月9日
ソフトバンクロボティクスグループ株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
冨澤 文秀
令和6年能登半島地震により被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
あけましておめでとうございます。
2023年は、ソフトバンクロボティクスにとって目覚ましい成果を収めた年でした。売り上げは3年前と比較して約5倍になる見込みで、2022年には業務用屋内ロボット市場において世界トップ(※1)になることができました。振り返れば、 コロナ禍ではこれまで以上にお客さまの声に真摯に耳を傾けながら、継続してロボットの稼働を続け、貴重な知見と多くのデータを蓄積してきました。特に非接触の代名詞である「Pepper」や、配膳ロボット「Servi(サービィ)」、清潔さの追求に不可欠なAI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」を中心に、私たちはロボットインテグレーターとしての存在感を一層高めてきたと自負しており、これらの取り組みが結実したと考えています。
また、 ChatGPTをはじめとする生成AIの急速な発展により、世界は一変しました。その影響はサービスロボット領域でも現れ、新たな可能性を見出せる一年となりました。
人型ロボットPepper
生成AIを使った数々のソリューションを昨秋から順次にリリースし、進化し続けています。店舗での集客・接客機能のみならず、介護や教育業界から再び熱い視線が注がれています。幅広い領域で活躍するPepperの接客した回数は累計12,689,764回(※2)に達しました。
清掃ロボット
これまで、清掃距離にして地球300周(※3)、世界出荷販売台数3万台(※4)を突破するなどの実績を収めました。また、AI清掃ロボット「Whiz」は清掃業界における革新的なソリューションは「SmartBX」の中核となり、AIを駆使して大きな変革を起こしつつあります。
配膳ロボット
当初提供していたServiに加え、広範囲の機種がラインナップされ、単なる配膳だけではなく、フード業界のDX推進のコアとなってきました。2023年には、配膳ロボット(※5)による国内での配膳回数が57,439,400回を超え、昨年比で24.5%の成長を記録し、その重要性が急速に高まっています。
物流ロボット
「世界の技術で物流を最適に」というコンセプトのもと、積極的に世界最先端のAI・ロボットを活用してきました。高密度自動倉庫システム「AutoStore」を活用し、保管・ピッキング工程を効率化、その他さまざまな自動化ソリューションと組み合わせ、多様化するお客さまのニーズにお応えできることが強みです。
私たちはさらに裾野を広げています。実社会でロボットとAIを駆使し課題を解決する、まさに今世界が注目する分野のトップランナーとしての、自信と責任を感じています。
2024年も企業のRXの推進に寄与し、あらゆる全業界、企業に寄り添い、ロボットやAIを活用して、人手不足の深刻化が続く中、業務効率化、費用対効果の向上を実現してまいります。 さらにあっと驚く展開を準備していますので、ぜひご期待ください。
※1 Grand View Research調べ、2022年4月末時点。複数のロボットが対象。
※2 Pepperの接客した回数は累計(2023年12月時点、当社調べ)
※3 清掃ロボットにより累計清掃距離 (2023年12月時点、当社調べ)
※4 清掃ロボットの累計販売台数(2023年12月時点、当社調べ)
※5 Servi, Keenon T5, Keenon T8の配膳回数を集計したものです。2022年は、46,126,994回を記録していました。(2023年12月時点、当社調べ)